連日のようにテレビではトランプ新大統領のニュースが流れていますが、その話題の多くは大統領令を差し止めにした内容がほとんどです。
私達日本人には大統領令といわれても日本には無いためにイメージが湧きにくく、普通の法案と何が違うんだろう？と疑問をもっている方も多いのではないでしょうか。
かういう私もよくわかっていなかったので、調べてみました。
大統領令はインスタント法案
大統領令と普通の法律のできるまでの流れを比べてみました。
普通の法案
議員が法案提出→議会審議＆採決→大統領署名→法案成立
大統領令
大統領令に署名→法案と同等の効力
比べてみると、大統領令はインスタントラーメンの如く、すぐに作れる法律のようです。
大統領の署名のみで法律ができるからこそ、就任直後からすぐにアクションを起こせるわけで。。。
裁判所が一時差し止めした場合
今回の入国拒否のように、大統領令に対抗するには裁判所に訴えるか、議会で大統領令を覆すかするしかないのですが、議会立法の場合だと最後に大統領の署名があるのでそのハードルは高いでしょう。（自分がかつて署名した内容を覆すわけですし）それならと、裁判で争ってそもそも大統領令を取り消したほうが早いとの見方なのかなと思われます。
共和党が占める下院と上院
現在の議会は両議会ともにトランプ大統領と同じ共和党なので、議会からの反対法案は出にくいでしょうね。
トランプ大統領初の大統領令はなに？
トランプ大統領のはじめての大統領令は２０１７年１月２３日に発令されたTPP離脱です。
まとめ
トランプ大統領自身が話題性のある方なので頻繁に耳にすることになった大統領令
これだけ強力な武器を乱発しているように見えても、歴代大統領も最低でも月に２件は大統領令に署名していたことを考えると、実はそれだけ話題になっていなかっただけだということが伺えます。
